Acal Fuel Cell development

による 燃料電池システムのフィールド・スタディー(現場実証)を SOLVAY社の施設で実施します。

ACALエネルギーは、
プラチナを使用しない液体循環型触媒「FlowCath®」による
燃料電池システムのフィールド・スタディー(現場実証)を
SOLVAY社の施設で実施します。

このプロジェクトは、イギリス技術革新委員会(TSB)の後援をうけています。


低価格で高性能の燃料電池システムの開発の最先端をいくACALエネルギー社は、このたびイギリス技術戦略委員会(TSB)の後援をうけ、世界初の、FlowCath®燃料電池技術を組み込ませた実用的なアプリケーションの共同開発をスタートいたします。
このプロジェクトは、イギリス技術革新委員会より190万英国ポンド(£1.9 million)の投資を受け、スロヴェー・インテロックス社(イギリス・チェシャー)の広大な施設に、液体循環型触媒FlowCath®が作動するデモンストレーション・システムを設置して実施されます。
このプロジェクトの成功は、革新的な燃料電池技術の商業化への大きな一歩となることでしょう。

このプロジェクトは、ソルヴェー・インテロックス社(Solvay Interox)、 ジョンソン・マシー燃料電池社(Johnson Matthey Fuel Cells), UPSシステム社(UPS Systems pl), センター・フォー・プロセス・イノヴェーション社(The Centre for Process Innovation)、 サウザンプトン大学(University of Southampton)、カーディフ大学製造工学技術センター( Manufacturing Engineering Centre at Cardiff University)をパートナーとしています。
これらのパートナーと共に、ACALエネルギーは、化学製造プラント内に設置された遠隔環境モニタリング・システムに絶え間なく電力を供給できるよう、適切なサイズで低価格の燃料電池ユニットを開発し、稼動いたします。
このプロジェクトは、2009年12月にスタートし、2010年後半にはシステムの構築と設置を開始する予定になっています。
FlowCath®を活用した燃料電池システムは、1kwから200kwの電力を必要とする定置式発電や輸送機関で使用されているディーゼルやガソリンの発電機にとってかわる、究極のクリーンで経済的な主要エネルギーとなることでしょう。

ACALエネルギーのFlowCath®技術は、プロトン交換膜形燃料電池(PEM)(日本では一般的に固体分子形燃料電池(PEFC)と呼ばれる)の陰極(カソード)に固定されたプラチナ触媒を、低価格で耐久性の高い液体の化学物質と置き換えるものです。通常のPEFCではプラチナのほとんどは陰極で使用されているので、FlowCath®技術によりプラチナの総容量を大幅に削減することが可能になります。ACALエネルギーは、現在のプラチナ陰極(カソード)システムと同じレベルの燃料電池出力密度を供給できる、独自の化合物ファミリーの開発に成功しています。将来的には、さらに出力を高めることが可能になるでしょう。
また、この技術は、従来のPEFCに利用されている、水和、加圧、専用の冷却システム、またそのほか高価な機械的サブシステムなどを必要としないため、設備投資を大幅に削減することができます。

ACALエネルギーCEOのSB チャー博士は、以下のように語っています。「FlowCath®技術のフィールド・デモンストレーションを実施することは、わが社にとって極めて重要な意味を持っています。この事業では、24時間いつでもユニットが作動することを要求されますので、わが社の低価格の燃料電池技術の耐久性と構造安定性(ロバスト性)を実証することができます。わたしたちは、世界的に認められたプロジェクトチームの一員に選ばれたことを誇りに思っています。また、イギリス技術革新委員会の心強い後援を大変ありがたく思っています」