イギリス、チェシャー ―2009年10月22日-
低価格で高性能の燃料電池技術の開発の最先端をいくACALエネルギーは、特許を持つ液体循環型触媒「FlowCath」を用いた1kwクラスの燃料電池システムの試作機において、最高1.5キロワットの記録的出力を達成しました。
FlowCath を使用した燃料電池システムは、究極のクリーンで経済的な代替エネルギーです。将来的には、定置式発電や、輸送機関で使用されるディーゼルやガソリンエンジンの代わりの主要動力源となることでしょう。
ACALエネルギーのFlowCath®技術は、プロトン交換膜形燃料電池(PEM)(日本では一般的に固体高分子形燃料電池(PEFC)と呼ばれる)の陰極(カソード)に固定されたプラチナ触媒を、低価格で耐久性の高い液体の化学物質と置き換えるものです。
弊社では、すでに、プラチナを使用した場合と同程度の性能を持つ燃料電池を生み出す化合物ファミリーの開発に成功しており、将来的には、このレベルを超える高性能燃料電池の実現化が見込まれています。
さらにこの技術は、従来のPEM燃料電池(PEFC)に利用される水和、加圧、複雑な冷却システム、高価な機械的サブシステムなどを必要としないため、大幅な設備投資を削減することができます。
2010年には、OEMパートナーの製品にFlowCathを組み込むことができるようになります。また、燃料電池システムのメーカーに対して、FlowCath®を弊社独自の化学溶液形式としてだけではなく、スタック形式およびそのサポートをする機械構成部品として提供する予定です。
このたびの記録達成について、ACALエネルギーCEOのSB チャー博士は、「今まで想定されていたレベルをはるかに超える出力を実現しました。この成功をとてもうれしく思っています。これは、弊社の優秀なエンジニアや科学者たちの努力の成果です。わたしたちは、FlowCathの完成により、現在多くのアプリケーションで使用されている燃焼型動力機関は、クリーンエネルギーである燃料電池にかわるであろうと自信をもっています」と語っています。