Acal Fuel Cell development

燃料電池について

燃料電池とは、水素と酸素の化学的特性を利用して、電力をつくり出す装置です。 技術的には電池と似ていますが、電池と異なりエネルギーを保存しません。そのかわり、必要に応じて外部の燃料源から電力をつくり出すことができます。

sir william grove燃料電池の原型となるものは、1839年に、イギリスのウイリアム・グローヴ卿によって発明されました。しかし、本当の意味で実用可能な燃料電池が登場したのは1959年のことです。 その後、NASAのスペースプログラムで使用されたあと、燃料電池に対する人々の関心はうすれ、1990年代になってやっと再び注目を浴びるようになりました。化石燃料を燃焼させてエネルギーを得る従来の手法とは異なり、効率的でクリーンな発電方法が、次世代のエネルギーとして評価されたのです。

燃料電池は、そこに使用される電解質によって、さまざまな種類に分けられています。 日本では一般的に固体高分子形(PEFC)と呼ばれるプロトン交換膜形(PEM)をはじめ、アルカリ電解質形(AFC)、融解炭酸塩形(MCFC)、リン酸形(PAFC)、固体酸化物形(SOFC)の燃料電池が広く知られており、また、直接(ダイレクト)メタノール燃料電池(DMFC)や再生可能な燃料電池の研究も進んでいます。